国境の長いトンネルを抜けると・・・【立山黒部アルペンルート】Apr 15, 2019
国境の長いトンネルを抜けると、
そこには、雪と氷に閉ざされた世界が広がっていました。
先日の爺ヶ岳の記事を書いている時に、
立山黒部アルペンルートが4月15日から全線開通することを知り、
近くを通る用件があったので、ついでにと長野県側の扇沢駅から、
今シーズン、「トロリーバス(左)」から交代した「電気バス(右)」に乗って、
開通初日の4月15日に、雪と氷だらけの【黒部ダム】を見学してきました!
以前、黒部ダム周辺には関電から許可を得て自分の車で何度も訪れ、更にその奥地まで潜りこみ、そこから道なき道を歩いていました。ですので、お金を払って行くのに抵抗がありましたが……
(上部軌道と鹿島槍ヶ岳)
登山を再開したので、爺ヶ岳の登山口の視察も兼ねて行ってきました。
(爺ヶ岳は扇沢駅手前の柏原新道から登るのが楽です。6月中に通れるようになります)
しかし当日の天気は、下界は晴れていたのですが、
北アルプスは雪雲に包まれ、天気には恵まれませんでした。
黒部湖駅の駅員さんに聞いたところ、富山県側の天気はさらに悪く、ルート上部の弥陀ヶ原~室堂は運休でした。長野県側からは室堂まで上がれたようです。
黒部ダムでは天気が目まぐるしく変わり、吹雪いていたと思ったら晴れ上がり、またすぐに雲に閉ざされ……4月半ばですが、冬山の凄さに改めて驚かされました。
こんなところ歩いたら凍え死ぬ……至る所雪崩れてるし……やっぱり自分には、冬の登山は低山が合っていると思いました(笑)
そんなことを思いながら、堰堤上の強風に吹き飛ばされそうになりながら凍てつく光景を後にしたのでした。
(黒部ダムから黒部川を下ると、白竜峡、十字峡とS字峡を経て、仙人谷ダムと阿曽原温泉小屋、そして欅平に至ります。この「水平歩道・旧日電歩道」の全ルートが開通するのは残雪の消える9月頃。難度の高いルートですが、その横には「黒部ルート」が並行します。黒部ルートでは、関電の管理する「黒部トンネル」、「インクライン」と「上部軌道(黒部専用鉄道)」が、黒部ダムから欅平を結びます。これまで年間2000人程度の利用に限定していましたが、2024年から一般開放され、年間1万人程度受け入れるそうです。ここから欅平まで、すこし気軽に行けるようになりそうですね!)
翌日16日は快晴だったようですね(涙)
早く雪解けないかな~本格的に登りたい!
そいえば、こんなの売ってました。知り合いに見せたら苦笑されました(笑)