「帰れなくなっちゃうよね」@爺ヶ岳 Oct 07, 2016
※今回の記事は、2016年10月に登った爺ヶ岳(北アルプス後立山連峰)です。
「帰れなくなっちゃうよね」
ふと声のした方を振り向くと、これから下山しようとザックを背負った女性が少し同情するように私を見ていました。
登山客が山談議に賑わっている爺ヶ岳南峰のお昼時、山頂からは絶景が広がり。
北アルプスが造った平原の向こう、遥かな雲間に浮かぶ富士山
長らく会っていなかった山々に魅了され……
女性の声に気付くと周りの喧騒は消えていました。
二言三言交わしたあと、山頂の絶景を名残り惜しそうに女性は、そろそろ冬支度の始まる種池山荘へ下っていきました。
暫く景色を目に焼き付けた後、私も爺ヶ岳を後にしようと……
忘れていた運動不足の脚の痛みや疲れがどっと蘇る……(笑)
槍・穂高連峰を背景に蓮華岳と針ノ木岳。晩秋の10月、針ノ木大雪渓は残っていません。谷底には立山黒部アルペンルートの信州側の出発地、扇沢ターミナルが見えます。今年は4/15 (月) 全線開通です!今年から扇沢はトロリーバスではなく電気バスになりますが。
黒部別山を従え、熱く打たれた鋼のように鋭い岩峰からなる剱岳。実際に山頂は熱変成した閃緑岩から成ります。
剱岳と同様に、現在に至り氷河を残す立山連峰。手前は種池山荘。
これらの山に、またいつか登りたい!