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高ボッチ山にボッチ登山 2019.03.24:「山頂からの絶景」と「長野県防災ヘリ訓練の様子」【山行記録】

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写真:高ボッチ山山頂展望台から

 

信州の高ボッチ山(1,665m)に単独で登ってきました! (ボッチ登山バンザイ!笑)

登山当日の空は晴れ渡り、山頂からの眺めは素晴らしいものでした!

また今回の山行では、長野県防災ヘリの訓練に偶然出会いました。

 

 

先週と今週の高ボッチ山

実は先週、高ボッチ山にトライしました。しかし、悪天候のため、頂上を目の前に引き返してきました……

cashel.hatenablog.com

 

先週は久し振りの深い雪にワクワクしたのですが、やはり山頂からの眺めが見られなかったのは大きな心残りでした……

近いうちにリベンジを!と思い、天気予報とにらめっこしていると、日曜日に晴れのマークが!

日曜日の朝方は高ボッチ山には雲が掛かっていましたが、周囲は晴れているので登山を開始しました。

先週の暖かさで高ボッチ山の雪もだいぶ解け、雪で歩きづらかった登山道も概ね快適でした。天候も快方に向かい、コースタイム(3時間弱)通りに山頂に到達できました!

リベンジ成功です!

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写真:先週(左の写真。牧場脇の登山道から)と、今週(右の写真。牧場から。一番高い電波塔の左にヘリ、後述)の積雪比較*1

ちなみに、北方の鉢伏山方面から高ボッチ山をみると、以下の写真のようになります。

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写真:中央に高ボッチ山の電波塔と牧場。無料駐車場もほぼ同じ位置に。左手に高ボッチ山山頂展望台。右の高い山脈は中央アルプス。(2019.01.10、鉢伏山スカイラインから撮影) 

 

今回も先週とほぼ同じルートを進みましたが、ルート上部では積雪期限定の雪に覆われた牧場を通過しました。

快適&素晴らしい眺めでした!チェーンスパイクとかんじきを持って行ったのですが、全く使いませんでした。

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 写真:頂上手前の牧場からの北アルプス松本盆地の眺め

 

高ボッチ山からの眺め

高ボッチ山の主な展望スポットは、二つあります。山頂の展望台からは南方面、駐車場からは北方面の眺めが楽しめます。

ちなみに、駐車場があることからお分かりのように、冬季閉鎖以外は車で簡単に上がれます。

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山頂展望台から南方面

山頂展望台からの眺めは、インターネット上に掲載された写真愛好家の方達の綺麗な作品でよく知られるようになりました。

最近は、アニメ「ゆるキャン△*2や「君の名は」でさらに有名になったようですね。

 

 

諏訪湖越しの八ヶ岳、富士山、南アルプスは、山好きなら一度は自分の目で見るべき景色の一つだと思います。

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写真:左から八ヶ岳、富士山、諏訪湖南アルプス。モヤがかかり、富士山が霞んでます……

 

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写真:望遠で寄ってLightroomで現像すると、ようやく見えました…!

 

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写真:左から南アルプス伊那谷中央アルプス。丹沢の塔ノ岳*3を除き、北アルプス以外の山は数えるほどしか行ってないので、今年は行ってみたいです!

 

駐車場から北方面

山頂展望台からは南方面の山々が楽しめますが、駐車場からは北方面の山々を楽しむことができます。

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写真:広い無料駐車場からは北アルプスが望めます。

 

通常期ですと車を下りた直後に、北アルプス松本盆地が眼前に広がります!(久し振りに車で行こうかな~)

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写真:北アルプスはあいにく雲がかかっていましたが、帰り際に……(「おわりに」の写真へ)

 

長野県消防防災ヘリコプター

話は少し戻りますが、山頂にあと少しの所で、何やらバラバラとヘリコプターの音が近づいてきました。

通り過ぎるのかと思っていましたが、電波塔にゆっくりと近づくと、ホバリング。よーく見ると、ヘリに人がぶら下がっていました。

機体カラーから、長野県消防防災のヘリ(以下、防災ヘリ)でした。

防災ヘリの訓練の様子

防災ヘリは一昨年の事故後、活動を休止していました。昨年から訓練・救助活動を再開したようで、今回もその訓練の一つだったようです。

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写真:電波塔右に小さく機影が……

 

カメラで寄ってみると、負傷者を救助する訓練だったようです。

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写真:訓練現場は駐車場付近。背景の斜面は鉢伏山

 

小一時間くらい訓練は続きました。私が山頂展望台に移動した後、こちらに旋回して来ました。

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写真:山頂展望台から八ヶ岳と防災ヘリ 

 

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写真:山頂展望台から防災ヘリ。機体にJA6776と長野県の文字が確認できます。

 

長野県の山岳救助ヘリ

ところで、長野県にはヘリコプターを使って山岳救助をする公の団体が二つありました。

今回のヘリは、消防防災航空センターのヘリでした 。県警の救助ヘリ2機は現在も稼働中ですが、防災ヘリは山岳救助を実施しておりません。

その原因として2年前の事故があります。

 

後立山連峰の遭難事故急増中

話がそれますが、北アルプス後立山連峰の遭難事故が相次いでいます。

www.shinmai.co.jp

www.nbs-tv.co.jp

 

今年に入り、後立山連峰では3月24日までに13件+1件?(3/25鹿島槍)の遭難事故があり、例年に比べ急増しているそうです(長野県内の山岳遭難発生状況(週報)/長野県警察)。

幸いにも先週末の唐松岳の事故は無事救出されたようです。県警ヘリが活躍したのかもしれませんね。鹿島槍ヶ岳の遭難(?)も、無事に見つかると良いのですが……

 

遭難事故は自分にも家族や他人にも多大な犠牲が出ることがあります。遭難の原因には様々なことが考えられますが、まずは遭難しないこと。自分の力量や天候などあらゆる状況を見極めて、危険だったら勇気をもって引き返すことが大切だと思います……

そして、登りたい気持ちを抑制する勇気も大切ですが、地学を勉強して実感しましたが、自然に対して人間は無力です。勇気とは相反するかもしれませんが、山に対して傲慢にならず憶病になることも大切だと、私は自分に言い聞かせています……

また、田部井淳子さんが著書で仰ってました、「山は逃げない」と……気持ちに余裕を持って登りましょう!(……と自分自身に言い聞かせる)

 

ところで、唐松岳ゴンドラリフトでルート下部をショートカットして、気軽に本格的な冬山を楽しむことができます。この手軽さから冬季でも多くの登山者に登られており、例えばはてなブログの有名ブロガー様の記事から、その人気ぶりが窺えます。

moognyk.hateblo.jp

こちらのブログ様は、登山や山道具の良質な記事を参考にさせて頂いております。この方の記事を読ませて頂くと、私も唐松岳を冬に登りたいというワクワク感が募ってきます。が、装備・力量とも不足していますので、まずは今夏の唐松に久し振りに行く予定です!

 

長野県防災ヘリの墜落事故(2017.03.05)

話を元に戻します。

2年前の2017年3月、高ボッチ山の北に位置する鉢伏山北斜面で痛ましい事故が起こりました。

当時、長野県消防防災航空センターは1機のヘリコプター「アルプス」を所有していました。

3月5日に松本空港を離陸したこの防災ヘリが、訓練フライト中に鉢伏山松本空港東12㎞程)に墜落しました。事故の結果、搭乗員9名すべてが帰らぬ人となりました。

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写真:高ボッチ山から鉢伏山(1,929m)。事故は鉢伏山山頂の向こう側で発生しました。

 

事故等の資料 

www.youtube.com

 

防災ヘリ再開に向けた取り組み

この事故を受けて長野県は、以下のように、防災ヘリ活動再開に向けた取り組みを進めています。

 

長野県の防災ヘリ再開方針

長野県危機管理消防課は、2017年11月に防災ヘリの活動再開に向けた方針を策定し実施しています。

 

昨年から今年の再開に向けた流れ

事故から1年となる2018年3月に、長野県は民間航空会社からヘリコプターをリースし、訓練を重ねています。

www.sankei.com

www.tom-star.com

 (リース直後の様子:はてなブログのブロガー様の記事)

 

そして、2018年5月に火災防ぎょ活動、救急活動、災害応急対策活動を再開し、同年9月から救助活動(山岳救助以外)を再開しました。

さらに、これから長野県警の山岳救助ヘリ県のドクターヘリとも連携していくようです。残念ながら現在のところ、防災ヘリは山岳救助を実施していませんが、今回の訓練現場を見ると再開するのかもしれませんね。

 

おわりに

防災ヘリが松本空港に帰った後、お昼を食べて山頂の景色をしばらく楽しみました。

この日の山頂の気温は氷点下4度と少し低かったものの登山日和。誰もいない山頂の高所からの眺めを独り占めできました(まさに高ボッチ、笑)。

いつまでもいたい気分でしたが、後ろ髪を引かれつつ、防災ヘリが着陸した松本空港を見ながらゆっくりと下山しました。

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写真:松本空港穂高連峰。山行中ずっと雲に隠れていた穂高連峰……ほんの一瞬、前穂高岳が顔を出してくれました!

 

安心して楽しく安全に登山ができるのも、山の整備をされている方達や、こうやって救助の訓練をされている方達のお陰です。本当にありがたいことだと思います。

防災ヘリや県警ヘリを運行されている方々は、今後も事故の無いよう訓練・救助活動を頑張ってほしいと思います!(そして、ゆくゆくは防災ヘリも山岳救助を再開してほしいですね!)

さて、東京では桜の開花宣言が出され、信州ではようやく梅が咲きだし暖かくなってきました。そろそろ冬季閉鎖も解除されるので、次回の高ボッチ山は車で上がって夜景を撮りたい(練習したい)と思っています。

次はどこの山に行こうかな~♪

*1:撮影地点が違いますが、同じ電波塔です。電波塔から数100m歩くと頂上展望台です(脚がすっぽり埋まる中、吹雪の行軍は遠慮します……)。

*2:登山再開の理由の一つで、4周見て今回の山行です(笑)作中のそれぞれのキャンプ場の再現度は素晴らしく、またBGMはアイルランド音楽を意識しており、おすすめです!ただし、高ボッチ山にはキャンプ場はありません。高ボッチ山周辺は『八ヶ岳中信高原国定公園』の一部ですので、キャンプ場以外では基本的に幕営できません。キャンプ目的の高ボッチ山観光はご注意を!

*3:神奈川県丹沢山塊の塔ノ岳は、保育園から高校時代まで私のホームグラウンドでした!自分の中では、北アルプス爺ヶ岳と共に一番思い出深い山の一つです。馬鹿尾根(大倉尾根)や表尾根また行きたいな~!駒止茶屋とか花立山荘(あそこのロームの急坂は階段無くて滑って恐怖だった、笑)、それに中学時代友達と一緒に行った鍋割山荘どうなってるんだろう?山荘で出会ったおばさん元気かな~?