山と愛蘭土 ☘ Sliabh & Éire ☘

山の歴史やアイルランドの文化を綴っていきます

「さんぱく」でライチョウ!【大町山岳博物館】

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行こう行こうと思っていた、ライチョウ展示。

今年3月15日から全国*1で始まりましたが、

爺ヶ岳下山後に、やっとこさ行ってきました!

近いと足が遠のく不思議!

 

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ライチョウは博物館の付属園にいます。

 

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ライチョウの飼育舎の前では、何やらTVの収録が……

 

入っていいのかな~?と近づくと、係員の人が手招き、

ライチョウ、出てるよ!」

「おお!」

と、飼育舎に入ると、

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いました!ライチョウ

 

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いつもより人が多いのか、ソワソワしてました……

 

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蓮華岳の写真をバックに。

確かこのライチョウは卵からふ化させているので、故郷を知らないのでしょうね……

 

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先週の仙丈ヶ岳以来、1週間ぶりのライチョウでした!

 

TV収録のインタビューでも聞こえましたが、最近は絶滅したはずの中央アルプスでもライチョウが確認されたそうですが、近年ライチョウは激減している*2そうです。ですので、こういった事業も必要なのかもしれません。

 

しかし、思いましたが、果たしてガラス越しのライチョウは幸せなのですかね…?

 

生態系の事は詳しく分かりませんが、人間の経済活動も生態系の一部と考えれば、人間が作り出した生態系から淘汰される生物が出てくるのも、ある意味、止むを得ないのかもしれません…… 

 

人間の都合で巣から卵を取ってきて、ふ化・飼育されたライチョウは、果たして楽しい人生(鳥生?)を送っているのかな?なんて考えてしまいます。

 

もちろん、目の前の可愛いライチョウには元気でいて欲しいと思います。

山で出会うライチョウ、他の小動物や高山植物の花々は、景色と共に登山の楽しみです。

 

今更この生活を止めることは出来ませんが、われわれが便利に豊かに生きるために作り上げた生態系。

人間が死に絶えた後、新たに出現する知的生命体もしくは太陽系外からやってきた知的生命体は、われわれが地球に対して起こした行動をどのように見るのでしょうかね?

 

賛同を得られない考えだと思いますが、地学を勉強すると、いろいろ考えてしまいます……

あれ?重くなってしまいました……

 

ライチョウかわいいです!

また山で会いたいな!

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ライチョウライチョウに魅せられる人々@燕岳。2019年6月撮影。

 

大町山岳博物館

www.omachi-sanpaku.com

*1:上野動物園をはじめ、栃木・長野・富山・石川の動物園等で公開されています

*2:1980年代に3,000羽いたライチョウは、2000年代には1,700羽まで減少